元ネット広告代理店マンの徒然日記

子供が産まれた翌日に4年間勤めていたネット広告代理店を退職し、今は社会に価値ある何かを提供すべく日々邁進中なろくでなし野郎の日記。

やせ我慢して見栄を張らずに恥をさらけ出せ

先日、2人の経営者の方と仕事のお打ち合わせでお会いする機会がありました。

仕事の話とは別で非常に印象的な話をしていただいたので備忘録としてブログに残しておきます。

 

その2人の経営者の皆さんは私よりも10~20歳以上も年上で、その中で最年長の方は独立されて30年ほど会社経営をされているとのことでした。

経営者の大先輩から独立したいきさつ、独立前に何をしていて、何がきっかけだったのかを語ってくれました。

起業してから今日までの様々な体験談を話していただいたのですが、自慢気に語ることは一切なく、逆に自身の失敗体験を面白おかしく話してくださいました。

詳しいことはここでは書けませんが、もしも、自分がその失敗体験をしたとしたら日本から逃げ出しているか、親族に多大な迷惑をかけるような最悪な結果になっていただろうと思うほどの壮絶な話でした。
まだまだちっぽけな経験しかしていないんだなと改めて感じた瞬間でした。

 

その話の中で改めて気付いたことはこれらのことでした。

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 自らリスクを背負って挑戦しなければ失敗も成長もない

当たり前なことですが、挑戦なくして失敗も成功もない。
特に企業に勤めている人であれば、何かを成し遂げたとしても結局はその企業の看板があったからこそ実現できたものだと受け取られてしまうことは多い。
特に知名度のある企業であればあるほどその傾向は強まる気がする。
若いうちは実績がなくても未来の伸びしろやポテンシャルを見越して賭けてくれる顧客や投資家はいるが、30歳を過ぎると何を成し遂げてきたかが、見られてしまう。
だからこそ20代でチャレンジできる環境に身を置くことが何よりも重要で、そこでの失敗はたいしたことはない。

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 前と同じことをしても成功は絶対にしない

脱サラして前職の延長線上で起業する人も多いが、同じことをするなら辞めておいた方がいい。
なぜなら一人で出来る案件はたかが知れているし、組織で対応しているほうが顧客からしたら発注する際の安心感はある。
普通に考えてみて、起業したばかりの実績のない零細企業に大手企業の担当者ほど発注しづらいはずだ。
なぜそこに発注をするのかという明確な理由がないからだ。
さらには、前と同じことをやっていると初めは良いが次第に手を抜く瞬間が多々出てくる。そうなればいずれ淘汰されるのは目に見えている。


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 やせ我慢して見栄を張らずに恥をさらけ出せ

起業したら、ヒト・モノ・ カネはすべてない。
しかしながら、起業した直後は、いろんな人から「最近どうですか?」「順調ですか?」「何かあればお気軽に相談くださいね」と顧客や仕事関係の人たちから連絡が入ってくる。
ここでの返答が重要で、やせ我慢して見栄を張るとかえって良くない。
素直に恥をさらけ出して、甘えられるところはところん甘える。
「いま顧客がなくて、生活できないほど苦しいです。必ずや恩返しするので助けてもらえませんでしょうか?」と人の厚意に泣きついたほうがいい。
周りの目を気にして、やせ我慢して「今、イケてるので大丈夫です」と答える奴ほどかわいくないし、助けたくもなくなる。←そういう自分も一時、これになっていた(笑)
そうなると応援してもらえないため、必然的にますます生活は苦しくなる。

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 発注先に迷ったら各社の社長をとことん見ろ

とあるサービスを依頼しようと複数社から提案をもらい、どこも甲乙付け難い状態になったら各社の社長を調べるようにしているとのことでした。
よくある議論ですが、「社員は誰のために働いているか。」
社員自ら給料やボーナスを決められるはずは絶対になく、株主のために働いているといっても過言ではありません。
発注先企業の株主(=だいたいは社長)を見て、判断することもあるとのことでした。
特に社長が私利私欲のために会社経営をしているような雰囲気を感じてしまう企業にはお金を預けたくないというのは良く分かりました。
それを判断するには、担当している営業にある質問することで見抜けるのでここはまたいつか詳しく書きたく思います。


約2時間ほどお時間を取っていただき、貴重なご意見をいただけました。
私も前職を辞めてから半年経った頃だったので、初心に戻って考える良い機会になりました。

今は、外聞も見栄も一切いらないので何かしらお仕事いただけますとうれしいです(笑)